以前から興味のあったインサイト。
旧型のコンパクトボディから一般的なリッターカーサイズへの変身、完全二人乗り仕様から5人乗りへと変わったことが実際の使い勝手に於いてどう変化したのかとても興味があったのです。
実物を見て、試乗もさせていただき、もうワクワクでした~。

まず、ショウルームに展示されている実車ですが、色はガンメタリック(内装は黒系)。
カタログに多用されているイメージカラー車両はブリリアントスカイメタリックと称されるややグリーンがかった青メタリック(内装はグレーがかったベージュ系)が施されていて、試乗車がこのお色でした。
車内を覗き込むやいなやとりあえず運転席と助手席に乗ってみて、それからおもむろに車中泊カーとしてどうなのかの重要項目、本命の後部座席と荷室のチェックです!!。
シートアレンジはイマドキの車には珍しく、至ってシンプルでなーんのギミックもカラクリもなし。
後部座席の背もたれがレバーひとつでバタンと前に倒れるだけという。
座席のお尻部分が、足元側のヒンジを軸に背もたれ部分寄りについているヒモなどを引っ張りあげて(ってわかります?)前に倒れこむという商用車にありがちな単純な仕掛けさえありません。
当然背もたれは水平にならず運転席側に向かうほど高くなって傾いています。
シートが床下にもぐりこんでリヤ荷室最後部と水平になったりという芸当はないんですか~^^;
と質問したところ、営業さん曰く「とにかくコストを削るのを優先させた結果、あまり手の込んだ仕掛けはついていないんですよ~」とのこと。
ハイブリッドカーを手ごろな値段で世に浸透させるためのコンセプトも担っているので仕方ないことなのかもしれません。
けれど、このシートアレンジだけでも実際は充分かもとも思えます。
後部座席の背もたれは6:4の比率で分割されているので別々に倒しこむことも可能です。
それに結局、車中泊するとかってこの車種で考える人あまりいないでしょうから・・・。
ですが、私には見えてしまったのです!、新型インサイトの車中泊カーとしての素性のよさが!!。
そのせいかどうかわかりませんが、なんだか展示車をいじっているうちに心臓バクバクしてくるし!?。
リヤの座席は普段から使うことはなさそうなので座面を取り払ってしまえば背もたれが座面の出っ張っていた分奥に入るので、荷室とあわせてほぼフラットな寝るのには充分な面積が出来上がります。
背もたれが沈みすぎるようならつっかえ棒的な何かの設置が必要かもしれませんが、その手間をかけても水平な荷室と荷物空間ができる便利さは替え難いものです。
助手席はシートレールの一番前に移動させ、背もたれを垂直にしておけば助手席後ろの後部座席の足元にポータブルトイレが充分に入るスペースが。
後部座席の背もたれを倒した状態でポータブルトイレが使えそうです。

旧型2人乗りインサイトのカットモデルイラスト
これで車中泊はかなりの工夫が必要
後部座席の座面を取り払った空間には、使用頻度の低いものを入れておくにはタップリの空間です。
洗濯物や、緊急時用の食料、着替えや途中で買い込んだお土産などを収納するのに意外と使えるんです。
荷室の最後部両脇と中心部には下部の物入れがついています。
軽量化(と、おそらく燃料電池の設置場所確保、走行時の重量配分)のためにテンパータイヤを積まず、その代わりタイヤウェルド+電動エアポンプでの対応となっているため、テンパータイヤが通常積まれるスペースよりひとまわり小さめの空間が物入れスペースとなっています。
部分的に深さもあるスペースなので、活用度は高そうです。
ここに水タンクとポンプを仕込んで、小さいシンクをセットすれば、ちょっとした洗いものや洗面は対応できそうです。
ただし、室内の天井高が低いので、工夫が必要かも。
もう、展示車をみながら、自分の車中泊装備の何をどこに置くか、どの位置にどの向きでどう寝るかまでパパッと脳内シュミレーション完了、イメージ膨らみまくりでこれはイケると。
アベニールで旅していた時のバージョンそのままで充分車中泊できそうです。
新型インサイト、すごい!。
寝っころがれば、ハッチバック車特有の斜度がきついガラスからお空がパーッと見えて、天気のいい夜にはきっとプラネタリウムだな~と想像^^
・・・うわーん、なんだかメッチャ楽しそうなんですが。
走って走ってバタッと寝て、朝になったらパパッと走り出すあの感覚がよみがえります。
インサイトで車中泊するなら、快速旅團等から発売されているの組み立て式薪ストーブと、参天、コットを積んでおくのも旅に広がりが出そうです。
試乗して感じたことは、取り回しのよさと、数値でみるより体感的にはパワーに不足感がないこと、それからどの車とも異質な、車体の重量バランスの感覚です。ちょっと交差点を曲がっただけでもこの異質感はわかりました。おそらく燃料電池の重さなのだと思います。
かといって回頭性が悪いということもないので慣れで解決できるレベルの違和感に思えます。
運転席の乗車位置も高めで腰高感がありますが、これはすぐに慣れてしまいます。
今回の試乗では平坦な街中をちょろっと走っただけでしたが、峠を走るとなると、姿勢変化を積極的に利用しての走りで弱点を補う系ではなさそうな気はします。
どっちかと言うと、どろ~んとべた~んとした走りな性格かも。(って、どんな?^^;)
山道を走った営業さんによると、山坂でもパワー不足は感じなかったそうです。
アイドリングストップと再スタートもオートで非常に滑らか、違和感全くなし。
エコアシスト機能も楽しくて、いつの間にか一生懸命エコ運転に。
旧型の820、850キロに比べ、新型は1190、1200キロと大幅増量。
10・15モード走行燃費も5キロ/リットルマイナスとなっていますが、その分はエコアシスト機能を活用したヒューマンパワーでカバーできてしまうかもと思えるような出来の良さです。
燃費のよさはお気軽感が増して寄り道の可能性を広げてくれ、旅に深みを与えてくれる性能ともなりますので、良いに越したことはないですよね。
せっかくメイン以外にバッテリーを積んでいるのだから、それが何か車中泊旅に活用できないものかと、色々聞いてみました。
アシストモーター作動のための電池を外部から充電できるシステムはナシ。これもコスト削減のためだそう。
乗らない場合はバッテリー上がりを防ぐため月に一度、30分以上走行してくださいとのこと。
また、この電池から電源を取り出すシステムもありません。
前座席コンソールには、12v(120wまで)の取り出し口が1ヶ所あります。
おそらくメインバッテリー側とつながっているのではないかと思われます。
また、メインキーがどの位置で通電するのかは未確認です。
ハイブリッドではあるけれど、エスティマのように最初から2ヶ所100vが使えるコンセントがついているなどの装備はありませんでした。
もう、これはお値段なりなのでしょうね。
電化製品を使いたい場合は、走行中に充電を済ませるか、サブバッテリーまたはポータブル電源を持ち歩くのが無難なようです。
電気系が思ったよりも普通の車然過ぎて拍子抜けでしたが、車中泊にはこの新型インサイト、かなり使えると思いました。なかなかです。
車中泊旅の原点を思い出す感覚なんですよね、こういう車での旅って。
走りや車内のコンパクトさを優先した車種で旅すると、バイク旅に近い放浪感が強くなる気がします。
ファーストカーと車中泊号機としても使うことを考えていて、身軽感重視の旅をしたい方にはかなりおすすめですよ、新型インサイト。
もう少ししっかり試乗してみたい気がしてます。
最近のコメント